コーヒー代100円払って150円のカフェラテ事件ー勾留された?

コンビニでセルフサービスの100円コーヒーを買って、実際は150円のカフェラテを飲もうとした男性が逮捕されたというニュースがありました。

この事件が何罪になるかについては、前田恒彦元検事が解説されてますが、前田氏も逮捕の必要性について疑問を呈しています。

以前にも同様の被害にあっていたコンビニの店長が、本件を現認して現行犯逮捕したようですので、逮捕自体は仕方がないことだと思います。

罪名はともかく、コンビニにしてみれば万引と同じことでしょうし、50円といえども無視できなかったことは理解できます。

問題は、この男性がいつまで身柄を拘束されていたのかということですが、このNHKのニュースによりますと、記事からは明確ではないのですが、1月21日に逮捕されていた男性について「福岡区検察庁は4日までに処分保留のまま釈放しました。」とありますので、10日間勾留されていた可能性が高いです。

福岡区検察庁が釈放したということは、いわゆる身柄送検されたことを意味します。そして、検察庁が送検された直ちに釈放したのなら、もっと早い時期にニュースになっていたものと思われますので、男性は勾留されたものと考えれるわけです。

勾留されたことを前提に考えますと、検察官はこの事件で男性についてなぜ勾留請求し、裁判官はどうしてそれを認めたのか、ということが問題になります。

前田元検事も指摘していますが、本件は実質被害額50円の事件です。

被害者のコンビニとしては腹立たしいでしょうが、検察庁の基準からすれば、いくつかの前科でもない限り、不起訴が確実な事件です。

実質被害額50円の事件の起訴不起訴を決める基準は、前科が全てである、と言ってもいいくらいです。

そして、前科の有無は、遅くとも送検時には判明しているのが通例です。

つまり、福岡区検としては、送検段階で、男性を起訴するかどうかの判断資料は既に持っていたと考えられます。

そのように考えてくると、福岡区検が前科がないのに勾留請求したとなると不起訴になるのがミエミエなのに勾留請求したことになり、前科があるから勾留請求したのならなぜ処分保留で釈放したのかが疑問になるわけです。

情報が十分でないので、疑問点の提示にとどめますが、なにかわかれば追記するかも知れません。