ただいま勉強中!新人法律事務員のなるほど法律ブログ

2013年02月

2013.02.14

春のしらべを感じる今日は、こんな『調べ』のお話です。

ご無沙汰しております。

2月は『逃げる』と言いますが、本当にいつの間にか月日が逃げていってしまいました。

本日、2月の最終日です。

最終日は小春日和でした。裁判所まで自転車をこぐ足取りも軽く、おもわず鼻歌が出そうな、気持ちのいいサイクリングになりました。

さて、みなさんがどのようにして当ホームページをご覧いただいているのかが気になり、検索ワードを見てみました。

すると・・・

『パソコン 一日中 事務員』 というワードが出てきました。

どうしてこの検索ワードでヒットしたのか・・・

私が過去のブログで書いていたのかもしれませんが、一般的に法律事務というと、こういうイメージが多いのでしょうね。

では、少しイメージを変えていただけるようなお仕事をご紹介します。

私は2月14日のバレンタインデーに『現地調査』に行ってきました。

裁判を起こすためには訴えを提起すること、つまり訴状を相手方に送達する必要があります。

この『訴状』は、通常、裁判所から郵便で送達されるのですが、送り先に被告が居住していない場合、『あて所に尋ねあたらず』などの理由で裁判所に返送されてしまいます。

すると、裁判所から事務所に住所調査の指示が与えられます。

そこで、実際に住所地に赴き、その住所地に「本当に居住していないのか」「居留守を使っているのではないか」といったことを調査する必要があるのです。(※訴状の送達に関する詳細はまた別の機会に。)

今回私が調査に赴いたのは、本人から聞き取った住所地にも、本人の就業場所と言われる住所地にも、住民票記載の住所地にも送達ができなかった案件です。

私は電車に揺られ、住民票記載の住所地へ。

片道1時間半。電車を3回乗り換えて、とってもローカルな小さな駅に着きました。

事前に地図で確認したところ、最寄の駅からは結構な距離があると思われたので、

「最寄の駅からはタクシーを拾います」と言って事務所を出たのですが。。。

タクシーが・・・来ません。

タクシーに乗るつもりで道のりを大体把握していただけの私はとても困りました。しかし、道を尋ねられそうな人影もありません。

スマートフォンの地図アプリで駅から目的の場所までの経路を検索し、必死の思いでたどり着きました。

そこは大規模な団地でした。

息を切らせて坂道を登り、目的の第2棟へ。(第1棟から25棟くらいありました。)

部屋番号を確認し、表札を確認すると、そこには違う人物の名前があがっていました。

聞き取りを行おうと部屋のインターホンを押しましたが応答はありません。郵便ポストには南京錠がついていたので中身は確認できません。物干しには洗濯物があるので、生活感があります。私は、この部屋は別人が居住しているものと判断しました。

今回、うまれて初めての現地調査は人気のない団地だったので無事に終えることができましたが、人通りの多い所や、オートロックのマンションなどであればそうはいきません。

先輩事務員は一日4件の現地調査をこなしています。

私は、インターホンを押す手が震えていたことを覚えています。何度も咳払いしたことを覚えています。

私達は警察ではありません。

探偵でもありません。

ただの事務員です。

現地調査の対象者が裁判の相手方になっていることは伏せたうえで調査するのです。できるだけ、近隣住民に「弁護士事務所から調査に来ている」とばれないように調査するのです。

弁護士の名前を出して調査できれば楽なのでしょうが、それではプライバシーの問題に抵触します。

初めての緊張を忘れず、これからも丁寧な現地調査ができるように頑張ろうと気を引き締めました。

確かに私達事務員は一日中パソコンに向かっていることが多いのも事実ですが、それ以外にも実は幅広い業務をこなしているのです。

私は、まだまだ先生の片腕どころか指何本か分の仕事しかできませんが、先輩は先生の両腕分ともいえる仕事をこなしています。

先生が全ての現地調査に行くには体が足りませんし、現地調査は時間がかかるので、先生を長時間拘束することは支障をきたします。したがって、事務員が行く事になるわけです。

「へ~そんな仕事もしているのか」

と思っていただければそれで十分です。

思いもかけないところからヒットする事もありますので、いろんな検索ワードを入力してみてください。

明日からは3月です。春の訪れを喜びましょう。

【四季の風法律事務所 事務員】

2013.02.01

全てのことに意味はある。

1月中にもう一つブログを書こうと思っていたら、なんと今日はもう2月ですね!!

週末に月始めがくると、なんだかしっくりこなくて、スタートがうまく切れないことはありませんか?

2月は『逃げる』あっという間に過ぎ去ってしまわないよう、しっかりと計画を立てて過ごしたいですね。

さて、私は昨日《大阪地方裁判所》に行ってきました。

保釈金の納付に行ってきたのです。

大阪地裁は京都地裁と比べものにならないくらい大きいです。

淀屋橋からテクテク歩いて、大阪市役所を超えたところにレンガ色の大きな建物が見えてきます。

デーンと要塞のような威厳のある建物は、用事がなければあまり入りたくないような、独特の雰囲気を醸し出しています。

大阪地裁に到着すると、先ず本館2階の第9刑事部に向かいました。

被告人の名前を告げると、そこで受け取ったのは準抗告の決定謄本。

「保釈の関係は令状係に行ってるので、令状係で受け取ってください」

令状係は本館の地下1階。

令状係の近くには、ぴりぴりした空気が漂っています。

そんな気がするだけなのかも知れませんが、私は緊張してしまいます。

令状係で、『保釈許可決定』と『保管金納付書』を受け取り、やっと保釈金の納付に向かいます。

「第2別館2回の出納課で納付してください」

第2別館は、本館の建物と地続きではありませんので、一旦外に出て、敷地内を移動し、

やっと出納課に到着。

無事に預かっていたお金を納めることが出来ました。

規模が大きくなると、その分手続の手間もかかってしまいますね。

それから数時間後、無事に保釈されたとの報告を受けて一安心です。

私のしている仕事は、誰にでも出来る仕事かもしれません。

でも、私が今日このお金をきちんと納付できなかったら、被告人は釈放されなかったわけで、

私はすごく責任のある仕事を任せてもらえているのだと、なんだかとても清々しい気持ちになりました。

みなさんもお仕事に就かれているかと思いますが、

「私なんて使われているだけ」

「私の代りなんてほかにいくらでもいる」

と考えた事はありませんか?

私も事務所で電話に出て、

「単なる事務員のお前に何がわかる」

「事務員じゃ話にならん」

と何度も罵声を浴びせられ、『事務員』という仕事にふがいなさを感じたこともあります。

しかし、私たち事務員が作った書類がなければ裁判はできません。先輩は今日もたくさんの訴状を作成しています。

今日、この書類を作ったのは他でもない私なんだ。

世の中には人を使う人人に使われる人がいます。

上手に使う人もいれば、上手に使われる人もいます。

みんながみんな人を使いたいと思ったら、世の中うまく回りません。

私は上手に人に使われて、世の中を円滑に回す潤滑油になれたら、それはすばらしいことだと思います。

仕事には必ず意味があって、結果があります。

したことには必ず責任があります。

そんなことを考えた大阪出張でした。

『京都 四季の風法律事務所・事務員』

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