ただいま勉強中!新人法律事務員のなるほど法律ブログ

2013年11月

2013.11.26

11月を締めくくる

11月はとても早く過ぎてしまいました。

秋が短かったせいでしょうか。

お休みは紅葉狩りに出かけましたが、今年は少し紅葉に元気がないように思いました。

急激な気候の変化で人も体調を崩しやすいですが、

突風やゲリラ豪雨や雷や・・・そういった自然現象の影響を直に受けるのが紅葉をはじめとする自然の木々ですから、

いたしかたないのかもしれません。

環境というのは大事だなとつくづく感じることがあります。

厳しい環境で育った野菜は美味しい。

広い土地で育てられ、よく運動している牛や豚のお肉は美味しい。

人はどうなのでしょう。

厳しく育てれば、『いい子』が育つのでしょうか。

育った環境が違えば、自分の常識が他の人には通用しないこともあります。

自分では考えられないような行動を取る人に遭遇することもあります。

学校や職場など、同じメンバーで長く過ごす空間にはそれこそいろんなストレスがあります。

最近よく感じるのは、集団の中には、人を上手に使える人がいて、人に上手に使われる人がいなければならないということです。

指示を与える人は、人を上手に使わなければいけないし、指示の元に動く人は、上手に使われなければなりません。

指示が曖昧だったり、勝手に解釈したりすると人間関係だけでなく、仕事の結果も最悪です。

弁護士は事務員を使います。

弁護士は依頼者に使われます。

弁護士も事務員も依頼者のためになすべきことをします。

弁護士は決しておごるべきではないと思います。

依頼者の「こうありたい」というゴールまで、依頼者を導くために前に立つことはあっても、

それは、依頼者の上に立つということであってはなりません。

様々な人がともに生きているから、そこには様々な問題が起こって、

それを解決する手段の一つが裁判だったり調停だったり、法の力を借りることです。

そんな問題が何も起こらなければ、皆平和に暮らせるのでしょうか。

毎日毎日どこかで裁判がある。

異常なことのようにも思いますが、それがなければ生活できないわけですし・・・仕事をしながらすごく矛盾を感じることはあります。

きっと、この矛盾はどんな仕事にも言えることで、

矛盾がなくなった社会がいいとは思いません。

問題を起こすのも人で、解決しようと努力するのも人。

それは相手を思いやる気持ちがあるという証拠かも知れません。

今日は法律とは関係のない内容で、

とりとめのないブログになってしまいましたが、このブログで11月を締めくくりたいと思います。

【四季の風法律事務所 事務員】

2013.11.01

連帯責任?誰の責任?

気が付けば、もう11月になっていました。

週末が月初めというのは、どうもペースが乱れますね。

子供の頃は、月末だとか月初だとかそんなことはおかまいなしで、ただ毎日をがむしゃらに過ごしていた気がします。

小学生のころ、私はまさに”腑に落ちない”経験をました。

当時、6人で一つの班が構成されていて、掃除当番、給食当番などをその班単位で行っていました。

あるとき、国語の授業の宿題で、漢字の書き取りが出されました。

『漢字玉手箱』と名づけられた学習帳を、次の授業までに何ページ目までやってきないさい、というような内容です。

必ずいますよね。宿題を忘れてくる子。

たまたまその日、私の班の一人が宿題を忘れてきました。

先生は「連帯責任だから、班のみんなが責任を負いなさい」と言いました。

私はどうしても納得できませんでした

どうして一人一人に出された宿題で、私はちゃんとやっているのに、なぜ連帯して責任を負わないといけないのか。

その時のペナルティーがなんだったのかは覚えていませんが、私は未だにあのひとことが忘れられません。

この仕事をするようになって、よく『連帯保証人』という言葉を用います。

文字通り、『連帯して保証する人』なわけですが、少し認識に誤解があるように感じますので、解説します。

それは、『保証人』『連帯保証人』は違うということです。

一番分かりやすい例で言いますと、もし、Aさんが1,000万円の借金をするときにBさんに『保証人』になってもらったとします。

債権者が、Aさんより先にBさんに対し、「Aさんの借金を払え」と言ってきたら、Bさんは「まずAさんから回収しなさい」と言えますし、もしこの場合Aさんがなんとか500万円を返せたとしたら、Bさんの返済義務は500万円となります。

では、Aさんが1,000万円の借金をするときにCさんに『連帯保証人』になってもらったとします。

債権者が、Aさんより先にCさんに対して、「Aさんの借金を払え」と言ってきたら、もしAさんに支払い能力があったとしても、Cさんは「まずAさんに言ってくださいよ」とは言えません。債権者が回収しやすいと思う方から回収してよいのです。

例えば、債権者が大阪の人で、Aさんが北海道に住んでいて、Cさんは京都に住んでいるとしたら、当然債権者は京都のCさんのところに行きますよね。

また、1,000万円払えと言われれば、1,000万円を支払わなければなりません。AさんにもCさんにも1,000万円の返済義務があるからです。

「二人だから、500万円ずつ返せばいいか」とはなりません。

極端なことを言うと、Cさんから500万円を回収して、残り500万円を回収するためにAさんのいる北海道まで行くとすれば、債権者は交通費分の損をします。京都のCさんに1,000万円払ってもらうことが債権回収と言う目的達成にはベストな方法です。

つまり、『連帯保証人』は債務者と同等の責任を負うということです。

Aさんの借金をCさんが保証するのが『保証人』

Aさんの借金はCさんの借金でもあるというのが『連帯保証人』と考えると分かりやすいかも知れません。

『連帯』という言葉のもつ意味は、『二人以上の者が共同である行為または結果に対して責任をもつ』ことです。

言葉の意味を理解せずに契約書にサインすることは本当に怖いです。

話を戻しますと、小学生の私は、「班の中で誰かが宿題を忘れたら連帯して責任を負うことになります」と事前に説明を受けていたわけではないですし、連帯保証人になる契約をしたわけでもありません。本当に理不尽なことだと思います。

しかし、あの時の、あの後味の悪い感情がずっと残っていて、そのおかげで『連帯保証人』という言葉に敏感になることができたのかも知れませんし、経験してよかったのかなと今は思います。

でも、誰かに迷惑がかかるから宿題をするのではなく、宿題は自分のためにするものだとは思いますが。

急に寒くなりましたが、木々が色づくいい季節になってきました。

明日からの3連休を楽しんでください。

【四季の風法律事務所・事務員】

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